「オーストラリアでの授業」と一致するもの

オーストラリアでの授業4

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小学校英語イラスト倉庫はじめました!

2年前オーストラリアのCQUで研修をしていました。
その時にまとめていたインプットに関連することを紹介します。

 今読み直しても、興味深いポイントがあります。その4

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オール日本語で教える授業の最後。
最後の10分でまとめの活動を組みました。
太陽の位置を見て、朝昼夜を判断してあいさつを考え、子供同士か先生かであいさつの仕方を変えるということをしました。
これは、「子供が考えて言葉を使う」ということを意識したことと、この授業が分かったかどうか自分たちの授業の評価としても入れました。
やってみせる(先生と子供役の先生)

※オール日本語だと、ゲームの説明が難しい。実際にやってみせる中でやり方が分かるように動作をつけて行う。

 
授業の最初に歌っていた「聖者の行進の替え歌」の伴奏をピアノで流します。(太陽の位置を変える)
その間に歩く。曲が止まったら、2人ペアになる、太陽の位置を見る。
朝昼夜を考えてあいさつをする。(お辞儀する)他の例でも言わせる。
太陽の位置を変えて、先生役と子供役が向かい合う。
見ている児童に言わせる。その際、お辞儀をするように動作をやってみせる。(朝だけは、おはよう+ございます) 


次に、子供のボランティアを一人を入れる。
先生役、子供役、児童の3人が横に並ぶ。
①先生と子供のあいさつでお辞儀をする。(大人には、お辞儀) 
②子供役と児童(ボランティア)では、お辞儀をせず、片手をパーで前に出して「おはよう!」と互いに言わせる。
※これは、最初に歌っていた歌の中で「素」の「おはよう!」と言うときの動作と同じにしてある。
③先生と子供役が向き合う→お辞儀で丁寧にあいさつ。子供と児童だと片手を出して「元気にあいさつ」お辞儀なしで!
※前にいる3人を使って、互いに向かい合わせ、どうあいさつするかをみんなに言わせる。 

(相手によって、挨拶が変化することに気付かせる活動)
 お辞儀か、片手を出して元気に言うか!
 慣れたら、太陽の位置も変えて、向かい合わせて、どうあいさつをするかを考えてみんなに言わせる。

オーストラリア3.jpg 

※動作や言葉を覚えたら、アウトプットの活動を入れる。
④全体で行う。(先生も入る)
 曲を流す、歩く、曲が止まる、向かい合う、太陽を確認する(朝昼夜?)、あいさつをする(先生?こども同士?)
⑤また、曲が流れる、歩く、止まる、太陽、向かい合う、先生か子供か、、、※これを繰り返す。

やってみての様子
お辞儀と片手を出すアクションがはっきりしているので、これをペアで向かい合って一緒にやるのが楽しいみたい。
動作を間違うのも楽しい。間違ってみて、笑い、そして、そうだった!と考えているようだ。
口から出てくる言葉で、片手を出して言う子供同士の元気なあいさつは「おはよう!」と日本人の音のまとまりで言っていた。
丁寧な先生とのあいさつでは、外国人イントネーションの「こんにちは」などはまだ残っている。一度覚えているイントネーションは簡単にぬけないかも。


まとめ。
朝昼夜のあいさつの区別、先生と子供でのあいさつの区別、あいさつの言い方、お辞儀をする文化習慣を楽しく覚える活動ができていた。
インプットから始まり、最後に子供自身が使うアウトプットまで45分の授業でできたことに驚いている。
そして、オール日本語で授業ができてしまった意味をいろいろと考えさせてくれる、大変貴重な収穫の大きい授業であった。

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 この体験を今振り返ると、考えさせて言葉を使う活動は言語の習得にかなり有効な方法だと改めて感じました。「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」の簡単に思える挨拶ですが、どう教えていくかという「教え方」の重要性を示す実践だったと思います。太陽の位置を見てどの挨拶がいいのかをすぐに判断する、挨拶の相手が友達か先生かでお辞儀をするしないの判断をする、言葉は周りの状況で柔軟に対応する、その難しさとその面白さを表現できている活動だったと思います。

 今行っているアクティビティを振り返ると、考えさせ判断させる活動が少ないかもしれません。もっとこの視点でアクティビティをとらえ直していきたいと思います。

 また、オール日本語で説明をして授業を進めるには、ただ日本語を話せばいいのではなく、日本語で言いながら動作や絵、人と人とのやり取りや音楽、リズムなどを工夫して、何を言おうとしているのか見て分かるようにすることが大切なことを強く感じました。オーストラリアでは、いろいろな国の留学生を多く受け入れているので、英語で授業をする時に、どの国の留学生にも伝わるように工夫をするのが当たり前のような感覚があるようです。英語でどう教えるかの工夫、この視点が必要です。今後オールイングリッシュで行う授業の流れが来ます。オールイングリッシュで進める授業では、児童に分かるようにどのように工夫して英語で進めているか、ここが小学校ではとても大切な部分だと思います。「英語を話せる」と「英語を教えることができる」は少し内容が違うような気がします。小学校で英語を教える授業は、まだまだ研究が必要だと感じています。

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オーストラリアでの授業3

2年前オーストラリアのCQUで研修をしていました。
その時にまとめていたインプットに関連することを紹介します。

 今読み直しても、興味深いポイントがあります。その3

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英語を使わず、現地の小学生に日本のあいさつを教える授業の続き
言葉を教える
①下のある太陽と朝の絵を指差して「朝!」児童にも「朝!」と言わせる

(耳に手をあてて聞こうとする動作:教え方の工夫「動作で言わせようと促す」)
②太陽を上に動かして「昼!」児童にも「昼!」と言わせる
③太陽を下に動かしながら月に替え、「夜!」児童にも「夜!」と言わせる
④太陽を順に朝から動かしながら、児童に「言って!」というアクションをし、言わせてみる。
オーストラリア3.jpg
 
 ※うまく言えない時は、すぐにかぶせて「朝!」などと正しい言い方を言う。
  何度もやりながら、太陽の場所で児童だけで朝昼夜が言えるように教えていく
[最初は、たくさん聞かせて音声をインプットしたい考えで、言わせなくてもいいと思っていました。でも、確認するように!と指導され、言わせる活動を入れました。やってみると、児童は考えながら、言おうとします。そして、私も、児童が分かっているか、発音が大丈夫かチェックする事ができ、次の活動に行くか、もう少しインプットの活動をするかの判断ができました。「この確認する」は大切かも!と感じました。

⑤日本語の歌詞をイラストつきで書いたポスターをはり、歌詞を指しながら「朝」の歌を歌う
私は文字の導入には否定的な考えをもっていましたが、ひらがなの文字指導を少ししているという実態と、
歌わせたいなら手がかりになる歌詞も提示したらいいのではないか、という指導を受け、歌詞を見せて歌わせる活動を入れてみた。
オーストラリア朝昼夜 .jpg 
まず、歌いながら歌詞をなぞっていく。
次に歌ではなく、日本語の歌詞(ひらがな)を読みながら、挨拶や動作をしていく
「朝」 (間をとって) 「です」(字を指で追いながら) 児童にも真似をさせる(耳に手をあてて言ってほしい動作)
「朝です」(字を指で追いながら) 児童にも言わせる
おはようございます(おじぎ) 児童にもおじぎをさせながら言わせる(動作)
「おはよう!」 (片手をパーにして前に出し元気に明るく言う) 児童にも言わせる
おはようございます(おじぎ) 児童にもおじぎをさせながら言わせる
聖者の行進のメロディーの替え歌を一緒に歌い、覚えているかを確かめる
動作や声のトーンで、「おはようございます」と「おはよう!」が違うことを考えさせる
※昼と夜も同様に日本語の歌詞(ひらがな)をみせながら、歌い確かめる
 やってみると、「文字を読む」というよりも、次に何て言うかの手がかりになっていたり、音のまとまりになっている効果があるような気がした。
 このように、いっぱい歌ったり、言ったりした後で文字を提示するのは効果があるかもしれない。
 逆に、最初に文字を見せて歌うと、変な読み方になったり、音のまとまりや、強弱、抑揚が伝わりにくいかもしれないとも思った。

アクションゲームをする(動作中心):三位一体アクション に似ている
①3人で並ぶ(並んでみせる)
②両端の人は2という番号をぶら下げ、2であること、真ん中は1であることを札を見せながら指差して知らせる
③2の人、手を上げさせる。1の人、手を上げさせる(ゲームの説明は、実際に児童を動かしながら、具体的に動作で示す)
④やってみせる 
 1、2、3、ハイ
「朝です」パンパン「おはようございます」パンパン
「朝です」パンパン(ストップ!:止まった状態で、カーテンの動作と背伸びの動作を確認、黒板の絵とも対応させる)
「朝です」パンパン「おはようございます」パンパン「朝です」パンパン「おはようございます」パンパン
 ※このリズムで行う。このリズムに最初に見せた朝のアクション(両脇カーテン、真ん中背伸び)が付いています。
 1、2、3、ハイ「朝です」アクション「おはようございます」(3人でおじぎ)※これを2、3回繰り返す
 児童にもやらせる
1、2、3、ハイ
「朝です」パンパン(ストップ!:両脇の児童はカーテンの動作、真ん中の児童は背伸びの動作を確認)
「朝です」パンパン「おはようございます」パンパン「朝です」パンパン「おはようございます」パンパン
 ※アクションを間違うことを楽しみながら何度も行い、間違えないようにしていく

⑤昼と夜も同様に行う
 このリズムと動作のあいさつゲームは、すごく楽しみながらできた。結果的に、朝昼夜のあいさつを何度も聴かせ、意味も動作から覚えさせる繰り返しになっている。児童は、まだ何も言わなくていいが、自然にあいさつを言っている子もいる。


あいさつゲーム(発話中心) :アウトプットにつながる活動
3人組ごとに先生が付いてあいさつも言わせて練習をする。
先生:「朝です」(アクション)パンパン 児童:「おはようございます」(おじぎ)パンパン
※朝のアクションや発音を正しく聞かせ、楽しくゲームをしながら練習させる
※「昼です」「夜です」も先生が言いながら、それに反応して、動作と挨拶を言わせて練習する
ここでは、楽しいゲームの中で発音をどんどん教えていく。
何度も繰り返すなかで、何とか朝昼夜のあいさつに慣れる事ができた。
この活動をする上で、指導されたのが、リピートアフターミーの活動では、児童は「良く言える」が「考えていない」ということ。
だから、児童が「考える」活動にしなさい!ということだった。
先生が言う指示「朝です」で考えさせてあいさつを言わせる、ということをねらった。

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「考えて発話する」これが大切なのかもしれない。

そのために十分なインプットを与えておく、これもまた絶対大切。

オーストラリアでの授業2

2年前オーストラリアのCQUで研修をしていました。
その時にまとめていたインプットに関連することを紹介します。

 今読み直しても、興味深いポイントがあります。その2

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オーストラリアの小学生に日本のあいさつをオール日本語で教える授業に挑戦!
いっさい英語を使わずやってみました。
おはよう(おはようございます)、こんにちは、こんばんは、の3つを教えます。
これだけ聞くと簡単そうです。
でも、日本語が分からない子供たちに教えるとなると簡単ではなくなります。
さらに、英語を使ってはいけないというしばりがあるので、さらに難しくなります。
3人チームで行いました。
主な流れは、
自己紹介

朝、昼、夜の確認
朝のあいさつ、夜のあいさつ、昼のあいさつの確認
歌で確認
アクションゲーム(朝、昼、夜)
グループでアクションゲームのあと、みんなでアクションゲーム
先生と友達では「おはようございます」「おはよう」を使い分けるアクテビティ
最後に朝昼夜を判断して、先生か友達かを判断してあいさつをするアクティビティ
オーストラリアSun.jpg

 名前の紹介「おはようございます」「私は〜〜先生です」
歌「おはよう、こんにちは、こんばんは」を使った「聖者の行進」の替え歌で行いました。
「おはよう」と「ございます」を入れたり、素で「おはよう!」という所を入れたり、おじぎするところを入れたりした替え歌です。
 太陽を貼り、動かしながら、朝昼夜が分かるようにして歌を聴かせます。
 太陽を裏返すと月になるようにして見ただけで夜の意味付けを促すようにしました。
 実際やってみると、朝昼夜の意味は見えている状況から分かるようです。
 でも、言わせると言葉がはっきりしません。
 ひる、よるが紛らわしい!「ひる」語尾が少し上がるのに、「よる」は語尾が下がる、こういうところがややこしい。

 同じ「る」なのに言い方が少し変わる。
 意味が分かっても、言うのは難しいみたいです。

オーストラリア朝昼夜 .jpg


 これは、音声のインプットがまだ足りないからだと思います。
 音声のインプットは入れない限り、出てきません。
 無理して言わせても、変な言い方ばかりになるので、さっと切り替えて、次のアクティビティで聞かせる活動をたくさんします。

英語の授業でも、これと同じことをしているなぁ、とつくづく思いました。
ちょっと分かったので言わせても大丈夫だろう、と思ってやっていましたが、
意味が分かることと、英語を言うことはすぐにできることではなく、そんなに簡単ではないことに気づかされました。
やっぱり、インプットはたっぷり時間をとってたくさん聞かせたいと思います。
続きは、また! 

オーストラリアでの授業

2年前オーストラリアのCQUで研修をしていました。
その時にまとめていたインプットに関連することを紹介します。
 今読み直しても、興味深いポイントがあります。その1
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今日は、交換留学生の日本人学生さんが現地の小学校で日本語を教える授業を見学しました。 
趣味の言葉を教える授業です。 
英語を使わずに、日本語だけで教える大変さを見ているだけでも、身にしみて感じました。 
まず、ゲーム、ピアノ、自転車、絵、おしゃべり、料理などの絵カードを紹介していきました。 
見ていて面白いのは、Gameは「げ・え・む」とバリバリの日本語で教えていることです。 
カードがたくさんあるので、けっこう覚えられないみたいでした。 
そして、「げ・え・む」は、すぐに発音がよいGameになってしまいます。 
やっぱり、母国語が強いなぁと思いました。 
おしゃべり、も難しいようです。最後がBerryになっています。「おしゃberry」 
次に、リズミカルに単語を言って、一緒に言わせていました。リズムがつくと覚えやすいみたいです。 
次に、アクションをつけてカードを読んでいきました。 
すると、アクションを覚えようとすごく楽しく動作をしながら言っていました。 
ここまでの流れはすごく、自然で分かりやすくインプットにつながっているなぁと思いました。 

次に、アクションだけを提示して、日本語を言わせていました。ここでは、なんて言うかを思い出して言う当てっこを楽しむというか、 
クイズに答えたいという気持ちに似ていて、速く日本語で言おうとしていました。 
ここで、少し日本語が乱れてきました。日本語で言いたいけどあやふやなので、うまく言えません。 
でもアクションはできています。 
理解はしているけど、なんて言うのかあやふやなので途中でちがう言葉になっていたりしました。 

このあと、カルタに活動を移して、絵を見せてとるゲームをしました。 
ここで、絵を見せているので「日本語がなくてもカードがとることができてしまう活動」になっていました。 
カードを取ったら、そのあとに日本語で言わせていました。 

これを繰り返し楽しみました。少しだれてきた子もいました。 
そのあと、おさらいで、教師が日本語を言い、アクションをしながら日本語を言う活動をしました。これはまた盛り上がりました。 

これを振り返って、インプットが大切なんだなぁとつくづく感じました。 
ちゃんと、言えないのは、口からふっと言えるまでたくさん聞いていないからであって、それを出させようとすると難しいんだなと改めて思いました。それから、「げ・え・む Game」で分かったのは、発音が似ているもの、すでに母国語にあるものは難しいなぁと感じました。 
自分の授業でも同じことをしていたので、逆の言語習得の授業を見てすごくたくさんの発見がありました。
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インプットの重要性は、自分が知っている英語の単語が聞こえている環境では、なかなか実感が湧きませんが、このように逆の立場の視点で見るとよく分かります。インプット不足で発話を急ぐ場面はよく目にします。ただし、インプットだけにこだわるのではなく、アウトプットをさせてみることの大切さも感じます。

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