4)日本の両生類・は虫類
 

  日本の両生類・は虫類を概観すると、両生類の有尾目はサンショウウオ類とイモリ類で3科22種、無尾目はカエル類で5科59種、は虫類はカメ目が5科12種、有鱗目はトカゲ亜目はトカゲ、カナヘビ類で6科31種、ヘビ亜目は4科39種が生息する。
 両生類は陸上生活をはじめた最初の脊椎動物と言われていて、全生涯を水中ですごす魚類の生活から、自由に陸上を動き回る能力を進化させ、さらに鰭であったものを四肢にするといった骨格の再編成を行っている。
 両生類はサンショウウオ類やイモリ類のように尾をもつグループ、有尾類と、成体は尾をもたないカエル類、無尾類とからなる。かれらは幼生から成体へと急激に形態が移行するという特徴をもつほか、やわらかくてなめらかな皮膚をもち、水分を透過させることができるようになっており、特にサンショウウオ類では、常に湿気を帯びていて、体内に酸素を取り入れる呼吸面としての働きをもっていると言われる。
サンショウウオ類はもっとも生態のわかっていないグループであるが、幼生期も含めて肉食性で、昆虫類(水生昆虫類を含む)、ナメクジ、カタツムリ、ミミズなど生きた小型の無脊椎動物を餌にしている。また多くは自分の生まれ育った水域に固執して、毎年産卵に 訪れる習性をもっている。なおサンショウウオという名称は、身を守るためにサンショウ(山椒)の臭いのする液を膚腺から分泌することに由来する。
 無尾目のカエル類の場合は、幼生期のオタマジャクシは基本的には植物食であり、成体は肉食性で、昆虫類を中心に小動物類を餌としている。多くの種が水辺周辺で生活しているが、アズマヒキガエルのように、普段は水辺から離れた地域で生活しているもの、モリアオガエルのように樹上や樹林下の草原で生活しているものもある。
 は虫類はカメ目と有鱗目とに分けて考えることができるが、あらくて乾いたうろこ(鱗)でおおわれていて、水分を通さない構造になっている。かれらの卵も厚い革状の殻におおわれていて、水分が保持でき、幼生は乾いた場所でも卵内で発育できるようになっている。
 日本に生息するカメ目にはウミガメ類と陸生・淡水生カメ類があり、それぞれに生活場所、生活史、食性が違っている。
 日本に生息する有鱗目は、キノボリトカゲ、トカゲ、カナヘビなどのトカゲ類と、メクラヘビ、ナミヘビ、マムシ、ハブ、ベニヘビなどのヘビ類のグループがある。全て肉食性で、種によって昆虫類を主な餌にしているもの、その他の無脊椎動物を餌にしているもの、カエル類や小型哺乳動物を餌にしているものなどさまざまである。