1) カメ目
a、ウミガメ科
■アカウミガメ Caretta caretta
太平洋、大西洋、インド洋のねったいから温帯域、及び地中海に生息し、赤道付近
には分布の空白域がある。日本の沿岸は北大西洋唯一の繁殖地で、福島県いわき市以
南の太平洋岸、石川県以南の日本海沿岸と、南西諸島の砂浜の各地に産卵場所が知ら
れている。
生態の甲長はは69〜103cm(メスの成体で平均85cm)で、体色は褐色で腹面は淡色で
ある。
県内では山元町は牛橋の砂浜に漂着した2頭の死体の記録がある。本種は黒潮に乗っ
て回遊し、北海道道東沿岸で見られることもある。砂浜海岸では遊泳する個体を見る
ことはほとんどないが、三陸沿岸などの磯浜海岸や島では、岸近くを泳ぐ本種を時お
り見ることがある。
| 昭和55〜56年頃の河北新報に、「名取市閖上の砂浜に産卵のためにウミガメが上陸
した」という記事があったという。アカウミガメは太平洋側では福島県いわき市の海
岸が産卵の北限とされる。
メキシコのカリフォルニア半島で電波発信機を取り付けて放されたアカウミガメの
メスが約10ケ月かかって三陸海岸の沖にやってきたという記録がある。日本の海岸で
生まれた子ガメは黒潮にのって回遊し、北アメリカ沿岸までたどりついて、そこで成
長するらしい。
ウミガメ類の確認例は稀だが、沿岸の海域にどの程度回遊しているのか、今後も情
報収集を心がけたい。
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