2017年5月アーカイブ

Hi,friends!1 How are you?の単元では、6つの気分が出てきます。
でも、気持ちの表現はもっと身近に言いたい、使いたい表現も教えていきたいです。
童話でHow are you?.jpg


気持ちの表現をインプットさせるために行う
童話でHow are you?の活動を紹介します。

この活動は、東京学芸大学の粕谷恭子教授が物語の絵カードを使って気持ちの表現をインプットしていく実践をもとにしています。
仙台市教育研究会外国語活動部会の紀要にあるマイアイデアのコーナーに載せた記事を紹介します。

東京学芸大学の粕谷恭子教授は、「子どもはいつ発話するのか」第14回小学校英語教育学会JESの発表で、童話の人物イラストを見せながら、やがて子どもがI'm happy. I'm hungry.などの表現を話すようになっていくアクティビティを紹介しています。そして、これは誰がやっても必ず子供たちが英語を発話するようになっていく、そういう仕組みになっている、と説明しています。アクティビティの内容は、「山田です。山田さんの隣の佐々木です。山田さんの隣の佐々木さんの隣の佐藤です。山田さんの隣の佐々木さんの隣の佐藤さんの隣の安藤です。」という一人ずつ付け足しながら最初に戻って繰り返す自己紹介ゲームに似ています。これを童話のイラストで行います。シンデレラの靴がぴったりでShe is happy. 北風と太陽で旅人が暑がってHe is hot. うさぎとカメで、眠くなってHe is sleepy. これを一枚ずつ黒板に貼っていき、自己紹介ゲームのように最初に戻って繰り返しながら言っていきます。She is happy. He is hot. She is happy. He is hot. He is sleepy. She is happy. He is hot. He is sleepy. He is hungry.......... このように何度も最初から繰り返すうちに、子供たちはhappyhotの部分を一緒に発話するようになっていきます。

この活動で気を付ける点は、クイズのように答えを言わせないことだそうです。

She is ???? 何かな?」のように待つのではなく、教師側がリズムを崩さずにShe is happy. He is hot. He is sleepy. の英語を淡々と聞かせていくことが大切だと粕谷教授はポイントを話していました。最初はわたしも,この活動を真似して行った時に子供に言わせようとして待つことが多くありました。まだインプットが足りない状態でクイズのように発話を促すのではなく,子供が言いたいところを教師がすぐに言ってしまうという感覚に慣れるには,教師がインプットの理論を理解すると切り替えができるようになります。言わせようとしないで、インプットを与えている活動という意識を持ち、アウトプットは児童が勝手に英語を一緒に言い始める程度にとらえておくことが大切です。さらに、童話のイラストはその状況をイメージしやすいので、その時の童話のキャラクターの気持ちのイメージと言葉が結びついて発話する効果的な教材となっています。

この活動を粕谷教授に許可を得て2年前にデジタル教材にしました。
カードを貼り、シンデレラはガラスの靴がピッタリで She is happy.
2枚目のカードを貼り、旅人は暑くて He is hot.
最初のカードからShe is happy. He is hot.
3枚目のカードを貼り、キツネは喉が渇いていて He is thirsty.
最初のカードに戻り、She is happy. He is hot. He is thirsty.
4枚目のカードを貼り、オオカミがおなかを空かして He is hungry.
最初のカードに戻り、She is happy. He is hot. He is thirsty.  He is hungry.
5枚目のカードを貼り、...........(繰り返していきます)
この時に、クイズのように児童に思い出させるような間を取らずに、
リズムを崩さずにHe is ...She is ....と言っていくことがインプットでは大切だということでした。
この実践を、絵カードからデジタルで音声を付けてiPadで使えるように作成したものが以下です。
童話でHow are you?.pdf ⬅️ イラストカードダウンロード

絵 童話(小).jpg

物語ブランク音あり.key iPadのkeynoteで動きます。(iPhoneも)


Hi, friends!のデジタル教材を使う授業を紹介します。
神経衰弱のデジタル版です。
考え方は、「ネイティブ音声を聞かせる」です。
hi, friends!1 Lesson2 How are you?
デジタル教材の右下に「A」のアイコンがあります。

HF10.JPG
ここをクリックします。

Lesson絵.jpg

Lesson2をクリックします。

カード絵.jpg

ドラッグアンドドロップでカードを置いていきます。
2枚ずつ並べます。

カード絵2.jpg


全て裏返します。
「すべて裏面」をクリックします。
すべて裏面.jpg

すべて裏面2.jpg

一枚をクリックして赤枠にします。
「反転」をクリックしてカードをめくります。

反転1.jpg

ここからアクティビティをします。
シャフル.jpg

シャフルをクリックすると、カードの場所が変わります。
「fine」がある場所を当てるゲームをします。
カード絵合せ.jpg
トランプの神経衰弱と同じです。
①ターゲットの「fine」をクリックして赤枠にし、「発音」をクリックして音声を聞かせます。
②1班に出てきてもらい、もう一枚の「fine」カードの場所を指差してもらいます。
③そのカードをクリックして赤枠にします。
④班のメンバーに「fine」と言いながら絵と同じポーズをするように言います。
⑤「せーの!」でfineと言いながらポーズをさせ、発音ボタンをクリックします。
⑥同じだったら正解!違っていたら、もう一度何と聞こえたを発音ボタンで確かめた後で、反転させる。確認したらまた反転させて裏返します。
⑦次のグループに出てきてもらい、カードを当てることを同様に行います。
 もしも、当たったら、新しいターゲットカードをめくり、同様に進めます。

ポイントは、すぐに絵を見せずに、音声を聞かせていることです。
音声と絵の意味を結びつける活動は、導入期にたくさん行いたい活動です。
How are you?は、簡単そうに感じますが、覚える表現がたくさんあるので、まだよく分からないで参加している児童も多くいます。音声と意味を考えさせる活動を十分に行うことが大切です。この活動は、すべての単元でも使うことができるデジタルアクティビティです。




三位一体アクション

単元で扱う単語や基本表現を覚えるには時間がかかります。
逆に言えば、英語表現に触れる回数を多くすると理解しやすくなります。
そこで、英語表現の導入によく使うアクティビティが三位一体アクションです。
これは、発話せずに、聞かせるアクティビティです。
音声を聞いて、それに動作で反応する、しかもグループで一緒に反応する活動です。
すぐに言わせるのではなく、表現を聞いて動作で反応することで、そのイメージや意味と音声を結びつけていきます。
音声を聞いて動作をする活動はTPRの考えに結びつく活動でもあります。
これを続けていると、音声を聞いてすぐに反応するようになり、やがて発話するようになります。
「この英語はこんな意味ですよ」と教えるよりも、音声を聞かせて反応させる方が良く覚えることにつながるようです。
オーストラリアでオール日本語で授業をした体験が参考になるので紹介します。
オーストラリアの小学校での実践

これからの単元であれば、
Hi friends!1の How are you? I'm fine.
                       I like apples. Do you like baseball?

Hi friends!2の Can you swim? 
などで使っています。
必ず3人じゃなくてもできます。
4人の時は、両脇と中にいる2人で動作を変えるようにして行います。
5人の時も、両脇と中にいる3人でできます。

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